12 書庫の設置について
◆37番(稲川和成議員) 答弁により、本市の国民健康保険財政の現状から、賦課限度額の引き上げはやむを得ないものと考えますが、安定的で健全な国民健康保険の財政運営と被保険者の負担増の抑制を図るため、収納率の向上、医療費の適正化、各種保険事業などの効果的な対策の実施に、引き続き努めていただくことを強く要望します。
それでは最後、大きな12の質問に移ります。
書庫の設置についてであります。
これまでも、我が自民党市議団では、市の文書や備品の保管場所について取り上げ、大規模倉庫の整備について質問してきました。ここ数年では、平成28年6月議会で現副議長であります関 裕通議員が、また平成29年12月には市議団幹事長代理である杉本佳代議員が、市が所有する未利用施設を有効活用する観点から、倉庫整備の必要性を指摘してきました。
さらに、さきの9月議会では、市議団副幹事長の稲垣喜代久議員が、行政の文書を集約して保管すれば、職員の作業能率の向上に寄与するのではないかと指摘したことは記憶に新しいところであります。しかし、明確な答弁ではなかったと感じます。
そこで本日、幹事長である私、稲川和成が質問をさせていただきます。
文書の保存方法については、業務の効率化と市職員の職場の環境づくりの両面から、取り組む必要があると考えております。
書庫に格納する文書は、市内に点在する施設にある書類の集約化はもとより、市役所内にある書類についても、職員がその保存状況を見直して、常時必要としないものも書庫で保存すれば、働きやすい職場の環境づくりにつながり、ひいては市民サービスの向上が図られると思うからであります。
このことから、文書を格納する場としての書庫の設置は有益な方法と評価いたすところですが、そこで質問いたします。

書庫の整備について、設置する場所や構造など、具体的な検討内容について。
(1)書庫の具体的な検討内容について書庫が完成した後、保管庫として役割を終えた施設の今後の予定について、お伺いいたします。

◎大津祥治総務部長 御答弁申し上げます。
(1)でございますが、書庫の設置場所は、水道局新郷浄水場の資材置き場の一部に、構造は文書を保存するため、耐火性を考慮し、軽量鉄骨造の1階平屋建て、延床面積は約1,430平方メートルを想定しており、所有権移転型5年リース契約により平成32年3月からの使用を見込み、新年度予算に計上したところでございます。
また、書庫で保存できる文書量は約3,000ファイルメーターで、保存方法につきましては個人情報の管理のため、書庫内にさらに個室を設けて、機密性を確保する予定でございます。
以上でございます。
◎清水竹敏市長室長 御答弁申し上げます。
(2)でございますが、新しい書庫が完成した後の空き施設につきましては、老朽化の著しい建物が多く、再利用が困難でありますことから、今後の利活用方針案を速やかに検討し、本市が用地を引き続き活用する場合には、建物を解体して参ります。また、活用の予定がない場合には、用地の売却を原則とした公有財産の有効活用を進めて参りたいと存じます。
以上でございます。
◆37番(稲川和成議員) 御答弁ありがとうございました。
川口市が中核市として、多様な行政サービスを展開し、今後さらなる市民サービスの施設を進める中、市の文書の種類も増加が見込まれます。
市が多くの文書を使用する状況を踏まえ、職員の皆様が紙文書の電子化をはじめ、文書の保存内容の見直しに意欲的に取り組んでいただくことを期待するとともに、現状の早期改善のため、書庫設置により文書の効率的管理の第一歩を踏み出すことを高く評価いたします。
質問を終えるにあたり、市議会最大会派の我が議員団は、目標を立て(Plan)、行動を起こし(Do)、振り返り(Check)、フィードバックを受け(Feedback)改善する(Action)というPDCFAサイクルを回して、目標達成に向けてしっかりと取り組んで参ります。
以上で質問を終えます。ありがとうございました。