12 建設行政での新たな取り組みについて
◆37番(稲川和成議員) 御答弁ありがとうございました。
計画概要、さらには更新事業費の見込みや財源措置などについて回答をいただきました。安全・安心な水道水を安定的に供給し続けることは水道局の重要な使命ですので、必要な対策を進めていただきたいと、管理者、水道部長、ぜひよろしくお願い申し上げます。
そして、消火栓の漏水対策については、大きな事故に今後つながらないよう、計画的に再発防止対策に努めていただきたいと思います。
そして、大きな12の質問に移ります。
建設行政での新たな取り組みについてお伺いします。
(1)歩道橋のネーミングライツについて
本市では、今年度より企業側から希望する本市公共施設に愛称をつける企業提案型ネーミングライツの募集を始めています。このネーミングライツとは、企業などが公共施設に企業名、商品名等を冠した愛称を付ける命名権を取得する制度のことで、企業側には宣伝効果が、市には命名権料として新たな財源が確保できるという、まさにウィン・ウィンの制度と言えます。そして、この制度には、企業提案型のほかに市が対象となる公共施設、命名権料、期間などを指定して募集する方法があります。この方式は、さいたま市が市で管理する歩道橋について導入しており、今年度は42の歩道橋を対象に募集しています。歩道橋をはじめ道路や橋梁は、市民生活に欠かすことのできない社会インフラです。しかし、その多くが設置から年月を経ることで、適切な維持管理さらには更新の時期を迎えようとしています。そこで、市が施設を特定してネーミングライツパートナーを募集する方法について、まず多くの市民が利用し、目にする市管理の歩道橋から始めてみてはいかがでしょうか。見解をお聞かせください。
(2)道路照明灯LED化の推進について
道路照明灯のLED化については、水銀灯やナトリウム灯と比べて寿命が長く、優れた省エネルギー性能により、温室効果ガスの削減など、環境負荷の軽減も期待できることから、本市においても平成24年度から順次導入をされております。さらに、私が昨年9月議会においてさらなるLED化の促進策についてお伺いしたところ、LED化は初期段階の事業費が最大の課題であることから、初期段階での負担軽減が見込まれるリース方式の導入について検討しているとの答弁をいただいており、その答弁のとおり、リース制度の導入に必要となる財源について平成29年度当初予算で計上されております。そこで、今年度の実施スケジュールについて、また市内業者の参加の方策についてどのようにお考えかお聞かせください。
(3)天神橋の改修について
青木地区と鳩ヶ谷地区を結ぶ天神橋は、常に交通量が多く、特に通勤通学の時間帯には自転車の通行量も非常に多くなります。また、川口市立高等学校の開校後には、さらに自転車の通行量が増えることも予想されます。このような状況に加え、天神橋の東側の取りつけ区間については路肩が狭いことから、自転車と自動車が接近して走行せざるを得ず、非常に危険であり、一日でも早く自転車が安全に走行できる空間を確保する必要があると感じておりました。そのような中、市では今年度この区間の改修を予定しているとのことで、天神橋を利用する市民にとって喜ばしい限りであります。そこで、改修の具体的な内容と期間はどのようになっているのかお聞かせください。
◎原田倫則建設部長 御答弁申し上げます。
(1)ですが、誰もが道路を安全に利用できるよう維持管理していくためには、多額の経費が必要でございます。議員御提案の歩道橋ネーミングライツは、そのための財源を確保する新たな方策として有効なものと考えております。こうしたことから、今年度中に実施するべく、先行事例の調査や関係部局との調整を進めて参りたいと存じます。
次に、(2)ですが、お尋ねのLED化のスケジュールにつきましては、本年7月下旬にリース事業者を決定、9月頃から灯具の切替工事を開始し、平成30年2月末の工事完了を予定いたしております。また、市内業者の参加につきましては、灯具の切替工事及び賃貸借契約期間中の維持管理に市内業者を活用する内容の仕様とするよう検討いたしますとともに、リース事業者としても参加可能となるよう発注方法についても検討しているところでございます。
次に、(3)ですが、議員御指摘のとおり、天神橋の取り付け区間である幹線第98号線につきましては、橋りょう東側区間の路肩が狭く、地元の町会・自治会からも安全確保の御要望をいただいておりますことから改修を行うものであります。
お尋ねの改修内容でございますが、当該区間南側に擁壁を新設することで、現在の路肩とあわせて両側に約1メートルの自転車通行空間を整備するもので、本年12月の完成を目指しております。
以上でございます。