4 0(ゼロ)からの風~交通安全対策について

それでは、大きな質問4に移ります。

一般質問稲川先生似顔絵

 (1) 映画「0(ゼロ)からの風」上映会と「生命(いのち)のメッセージ展」について

 先週5日の試写会に参加させていただきました。今回の一般質問の原稿が2割程度しか書けていなく、迷いがありましたが、質問前に鑑賞してよかった。ナイス、市長。感動した。涙に沈みました。かつての日本は、世界一安全な国・日本として、他国からうらやましがられるほどでした。交通事故や犯罪で毎年1万人もの尊い命が奪われている今、もう一度世界一安全な国・日本を取り戻すために、まずは川口市から昨年9月25日の大変痛ましい交通事故を教訓に、川口市交通安全都市宣言に基づいた生命のメッセージ運動を展開させようではありませんか。人の命を奪ってはいけない。命、心を傷つけてはいけない。頭ではなく、あなたの心でわかってください。奪われたものの大きさ、残されたものの悲しみ、命の重さを。

 質問アとして、上映会とメッセージ展の広報について。

 今月22日、23日と11月30日、そして年明け1月26日、27日の上映を予定しているようですが、多くの市民や運送会社をはじめ多くのドライバーさんに足を運んでもらいたいものです。広報、PR活動をどのように考えているのかお聞かせください。また、来年3月、生命のメッセージ展についてもあわせて答弁ください。

 質問イとして、今後の取り組み方について。

 人が暴力的に命を奪われることなく、精いっぱい生きることができるまち・川口を夢見ています。ある宗教は、罪びとを許しなさいと説いていますが、許してはいけない罪があります。罪が重ねられないよう願うからです。命の重さを考え、同時にあってはならない罪を心に刻み、多くの市民に伝えるため、年1回11月10日、川口の日に上映会とメッセージ展の開催を提案いたします。9.25事件(4人の園児が死亡、17人の園児、保育士が重軽傷)を風化させないために、当局のお考えをお聞かせください。

 質問ウとして、交通安全思想の徹底と交通秩序の確立について。

 危険運転致死傷罪を新設する刑法改正案が国会で可決されたのが平成13年11月28日でした。この映画のモデルになった鈴木共子さんの御子息と友人が事故(殺人行為)に遭ったのが平成12年4月。刑法改正まで2年もかかっていない。
やる気と本気と根気があれば、交通安全思想の徹底と交通秩序の確立をさせることが可能です。当局はどのような手段をお考えかお聞かせください。

 (2) 夏休みファイナル交通安全子どもスペシャルについて

 先月末にリリア音楽ホールにおいて開催されたイベントです。入場者が7割程度の入りで、子どもと大人、おおよそ半分ずつの入りだったと参加者より聞いております。子ども対象のイベントなのかなと感じていますが、子どもの動員等に多少疑問を感じます。

 質問アとして、当事業の意義と評価についてお聞かせください。

 質問イとして、今後、この事業のあり方についてのお考えをお話しください。

 (3) 自転車の乗り方について

 子どもスペシャルの式典の中で、自転車用ヘルメットの贈呈式が行われたようですが、市内の子ども(小学生対象)に対して自転車に乗る際の指導等はどのようにされているのか1点目として伺います。
 2点目として、高齢者の自転車による交通事故を心配する声があります。市内においてどのくらい交通事故が発生しているのかお聞かせください。

 (4) 道路改良事業について

 質問ア 神根第128号線議案第102号に係わって。

 昨年12月定例会での答弁ですと、優先的に整備して参りたいとのことでしたが、今回設計変更との理由で264万4,000円が上程されました。この予算が無事通ったら工事着工に入れるのでしょうか。
 1点目として、工事内容をお聞かせください。
 2点目として、グリーンセンター北交差点が安心・安全に児童・生徒が歩行できる日はいつ頃になる予定かお話しください。

 質問イ 神根第102号線側溝について。

 地元道合町会の多くの市民から、大変危険だから早期に改善してほしいとの声です。この市道は何度となくアスファルト舗装を行い、そのたびに道路面が上がり、側溝との段差が約50センチ程度となっています。大きな事故が発生する前に道路改良を熱望します。当局の計画をお聞かせください。

一般質問答弁用

◎岡村幸四郎市長 稲川和成議員の御質問に順次御答弁を申し上げます。

 大きな4の(1)のア 上映会とメッセージ展の広報についてのお尋ねでありますが、この「0からの風」の映画は、最愛の一人息子を飲酒運転の暴走車によって亡くした母親が、その絶望と悲しみの中から立ち上がり、危険運転致死傷罪の新設をなし遂げるという実話に基づく感動的な物語で、私自身もこの映画から深い感銘を受けた次第であります。私は、昨年9月の保育園児死傷事故をきっかけとして、交通事故撲滅に全力を挙げて取り組んで参りました。交通事故から子どもたちを守るための緊急アピールの発信や保育園の園外保育に使われる441ルートの道路診断及びその結果に基づく安全対策の実施、また国家公安委員長、国土交通大臣等に対する罰則の強化や生活道路の法定速度引き下げの要望、そしてこれに伴う構造改革特区提案など、二度とこうした事故が起こらないよう対策を講じて参りました。
 今回の上映会及び生命のメッセージ展開催もこの取り組みの一環として企画をいたしたものであります。上映会及びメッセージ展の広報につきましては、広報紙やホームページへの掲載をはじめ、市内の高等学校や大学、企業等へのPR等、あらゆる機会を捉え、より多くの方々への周知を図り、交通事故の悲惨さや命の尊さを伝えて参りたいと存じております。
 以上であります。

◎橋本文雄教育総務部長 御答弁申し上げます。

 大きな4の(1)のイ 今後の取り組み方について。
 毎年川口の日に上映会とメッセージ展の開催をとの御質問ですが、昨年9月の痛ましい保育園児死傷事故を風化させることのないよう事業を展開することは、大変有意義なことであると認識いたしております。しかしながら、上映会につきましては、上映時間に約2時間を要するため、川口の日の中での開催は長時間となり参加者への負担が大きくなってしまうこと、またメッセージ展につきましては、全国各地を巡回しているため、開催スケジュールの確保の問題や通常は数日間の開催であること等、一定の要件があるため、毎年同時期での開催は難しい状況でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

◎両家完二市民生活部長 順次御答弁申し上げます。

 大きな4の(1)のウ 交通安全思想の徹底と交通秩序の確立についてでございますが、交通安全思想の徹底につきましては、みずからが交通社会の一員として自覚と責任を持ち、交通ルールの遵守と交通マナーを実践できるように幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校と協力し、体系的、実践的な交通安全教育を行うとともに、街頭キャンペーン等の啓発活動を通じて普及に努めて参りたいと存じます。
 また、交通秩序の確立につきましては、警察署をはじめ交通安全母の会、交通安全協会等の関係機関と連携協力し、正しい交通ルールや交通マナーの向上と交通安全意識の高揚を図って参りたいと存じます。
 次に、同じく(2)のア 夏休みファイナル交通安全子どもスペシャルの事業の意義と評価についてでございますが、この事業は埼玉県警察の事業であり、交通安全フォーラム等を開催し、次代を担う子供たちがみずから交通事故防止について考え、みずから安全行動をとることができるよう、意識の醸成を図ることを趣旨として実施されたものであります。埼玉県警察では、昨年の川口市での保育園児死傷交通事故を風化させることのないようにと、子どもを中心とした交通安全啓発事業の開催を考え、川口市を選定したとのことであります。当日は、市内小中学校の生徒約250名が事業に参加し、子どもがパネリストとして参加した交通安全フォーラムや合唱発表のほか、警察官から子どもの交通事故状況などが聞ける有意義な事業でありました。
 次に、同じく(2)のイ 事業の継続は考えているのかについてでございますが、埼玉県警察といたしましては、今回のような交通安全啓発事業は初めてであり、事業内容等を検証した上で、来年度の実施を含めて検討していきたいとのことでありました。
 次に、同じく(3)の1点目、自転車用ヘルメットの指導についてでございますが、平成19年6月20日、改正道路交通法が公布され、1年以内の施行となっております。この改正道路交通法では、「児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、当該児童又は幼児に自転車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない」と、ヘルメット着用努力義務の規定が導入されたところであります。今後、自転車用ヘルメットの指導につきましては、広報紙等での周知はもとより、交通安全教室等においても着用についての普及啓発活動に努めて参りたいと存じます。
 次に、同じく(3)の2点目、平成19年に入っての市内における高齢者の自転車による交通事故の件数でございますが、7月末現在67件で、事故の内容といたしましては、死者3名、負傷者135名となっております。
 以上でございます。


◆11番稲川和成議員 自由民主党の稲川和成

 大きな4でございますが、「0からの風」交通安全対策についての(1)のイについてですが、今後の取り組み方、教育総務部長、11月10日は難しいということでございます。私も11月10日単独で毎年この日にやるのは難しいかなと感じております。11月10日ではなくて、やはり鈴木共子さん等々、やはり川口の戸塚でああいう悲劇があったわけでございますから、やはり僕は少なくとも年1回は何らかの方法でこの上映会、メッセージ展を計画していただきたい。