1 経済政策について

◆37番(稲川和成議員) 自民党川口市議団幹事長の稲川和成です。
通告に従い、以下質問をさせていただきます。

我が国の景気は、このところ弱さも見られますが、緩やかな回復基調が続いているとされる中、アベノミクスは、雇用・所得環境も大きく改善するなど、確実に成果が生まれているものの、いまだ道半ばであり、依然として、個人消費や民間投資は力強さを欠いた状況にあります。まして、ものづくりのまちとして発展してきた本市を支える産業の中枢を担う中小企業の多くは、いまだ回復基調を実感できない状況であると思われます。
このような中、国では、第2次補正予算を含む、「未来への投資を実現する経済対策」を閣議決定し、9月の臨時国会に提出される運びとなっております。
一方、本市では、奥ノ木市長が提唱している5つの「川口の元気」のもと、さまざまな施策展開を行なっていることについて敬意を表するところでございます。
中でも、「産業の元気」には地元企業の発展が不可欠であり、昨年度においては、市長の陣頭指揮のもと市産品フェアを実施し、地域経済の好循環を創出するため、地方にしかできない独自の経済政策を実現しているところでございます。
また、過去最高額となる総額26億円の“元気”川口商品券を実施するなど、国が目指す「一億総活躍社会」の実現に向けた地方創生の取り組みとして、先進的かつ大胆な政策で、この“元気”川口商品券は、個人消費を喚起するだけでなく個々の商店や会社に目が向けられ、そこで生産し販売する製品や商品を多くの市民が知るきっかけになることから、商店街をはじめとする地域経済の活性化と継続的な市内経済循環の創出にもつながる、有効な手段の一つであると考えているところでございます。

一般質問稲川先生似顔絵 (1)市内経済の活性化の取り組みについて

今後における「産業の元気」として、どのような政策を実施し、経済の活性化に向けた取り組みを行なっていくのか、市長の見解を伺います。

(2)川口市産品フェア2016について

私も昨年、市議会議長として開会式をはじめ、会場内の出展ブース等を見学させていただきましたが、3日間の来場者が3万6,500人に上ることだけあり、大いににぎわいを見せ、活気に満ちあふれていたと感じたところでございます。今年も来場者数を5万人と掲げ、今回、第2回目の開催となり、一層の企画のブラッシュアップが望まれるところであります。昨年の第1回目の開催報告書には、来場者の方々や出展者の方々のアンケート結果が記載されておりました。このような声こそが、市産品フェアをさらによくしていくための大きな情報になろうかと思います。 そこで、アンケート結果や出展企業を含む産業団体の声、さらには市長の経済施策を反映させた新企画などを含めた、主な改善点や変更点をお伺いいたします。

一般質問答弁用

◎奥ノ木信夫市長 稲川和成議員の1番の(1)について御答弁申し上げます。

 私は就任以来、経済の乗数効果による市内産業の活性化など、地産地消を機軸とした地域経済の強化、好循環の創出を基本理念として、本市独自の経済政策を推し進めて参りました。
 この基本理念を具現化するため、市の公共工事等における市内事業者優先を徹底するとともに、公共事業を受注した事業者の皆さんに市産品リストを提供し、市産品の活用を呼びかけて参りました。
 その結果、平成27年度に実施したアンケート調査によりますと、受注事業者の約70パーセントが、市からの受注工事において市産品を使用したとのことでありました。
 今後は、この市内での取引をさらに活性化し、その恩恵が少しでも多くの業種に行きわたるよう、来年度から市産品を扱う建設資材卸売事業者もリスト化し、事業者に提供していくことを検討していきます。
 また、昨年度、国・県の経済対策を活用して実施した商品券事業につきましても、今年度は国・県の支援がないことが判明いたしましたが、市単独の財政負担により、できる限りの販売規模を確保しながら、今年度も実施できるよう準備をしていきたいと考えております。
 今申し上げた政策をはじめ、川口市の各部局の総力を結集したオール川口の体制で、「地産地消を機軸とした地域経済の強化、好循環の創出」という私の基本理念に即した経済政策をこれからも力強く進めて参ります。
以上であります。

 

◎小林稔経済部長 御答弁申し上げます。

 (2)でございますが、市産品展示会では、今回から新たにサービス業なども出展可能とさせていただいたところ、出展者募集期間から1週間ほどで100小間の枠が埋まり、最終的には89の企業・団体から106小間の出展となったところでございます。
昨年の市産品フェア終了後に実施いたしましたアンケート等により、商談スペースや飲食スペースの増設、学校給食体験コーナーを2日間開設とするなど、皆様の声を反映し、改善いたします。さらには、新企画といたしまして、市内企業への就労につなげる新たな取り組みをハローワーク川口との共催により、求職者と出展企業等とのマッチングを図る就職面接会の実施、高校生企業ブース見学ツアーなどを企画いたしたところでございます。川口市産品フェアの開催まで2か月を切ったところでございますが、成功に向け、鋭意取り組んで参ります。
以上でございます。